2020年10月13日

オーラルフレイルについて

まずフレイルについてご紹介します。
「Frailty(フレイルティ)=虚弱、脆弱」に対する日本語訳で、歳をとって筋力や認知機能、社会とのつながりなどが低下した状態を指します
多くの人がこのフレイルを経て、要介護状態になると考えられます

下記のように
フレイル ⇒ 要介護状態
につながっていきます。

 

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・低栄養などによって筋力が低下し、身体機能が衰える。
・身体機能の衰えによって活力が低下し、認知機能が衰える。
・精神的な活力の低下や筋力の低下で、社会交流が減っていく。
・閉じこもりがちになることで食欲が失せ、さらに身体機能や精神的な活力が減る。
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オーラルフレイルとは、お口の中の虚弱という意味で、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えることを指し、早期の重要な老化のサインとされています。

噛む力や舌の動きの悪化が食生活に支障を及ぼしたり、滑舌が悪くなることで人や社会との関わりの減少を招くことから、全体的なフレイルとの深い関係性が指摘されています。

オーラルフレイル ⇒ フレイル ⇒ 要介護状態

ですので、オーラルフレイルの段階でどれだけ早く対処できるかどうかが重要になります。

お口には『食べる』『飲み込む』『息をする』『コミュニケーション』『唾液の分泌』などという様々な機能がありますが、それの機能をうまく使えているか確認して下さい。

①自分の歯が20本未満
②滑舌の低下
③かむ力が弱い
④舌の力が弱い
⑤『半年前と比べて硬いものが噛みにくくなった』と思う
⑥『お茶や汁物でむせることがある』と思う

3つ以上当てはまるとオーラルフレイルの可能性が高いです。

 

ただ、3つ以上の項目に当てはまっても、改善が可能ですので自分の状態を早めに自覚し、予防や治療を行って進行しないようにしてください。

以前はオーラルフレイルは保険診療内で治療することが難しかった領域ですが2018年に『口腔機能低下症』と認められ、歯科において診断・治療ができるようになっています。

口の周りの衰えは身体の衰えに結び付く大きな要因で歯の本数、噛み合わせ、口の中の筋力などに影響されます。
口腔機能の向上が、高齢者のQOLのアップはもちろん、介護予防や要介護度の重度化を防ぐことにつながります。

【オーラルフレイルへの対策】
オーラルフレイル対策にもっとも大切なのは『できるだけ早く対処する』です。
早めに対処すればするほど、健康な状態へ戻るスピードがはやくなります。

『歯が痛い』『詰め物が取れた』など、不調がある時にしか歯医者に行かない人が多いですが、お口の機能はとても複雑です。
『最近飲み込みにくい』『口が渇く』などあれば歳のせいと判断するのではなく、歯医者に行ってチェックし、治療を行ってください。