2016年9月26日

赤ちゃんの歯の基礎知識

赤ちゃんの歯の芽ができはじめるのは、妊娠6週目からでお腹の中で,

できはじめています。

生後6ヵ月くらいにならないと赤ちゃんの歯は生えてきませんが、
実は歯の元になる“乳歯の芽”は、すでに妊娠6週目からできはじめています。
お母さんがとった栄養が、お腹の赤ちゃんの歯を作りますので
そのことを、ぜひ忘れないでくださいね。

■お腹の中の赤ちゃんのために、お母さんができることは
1.しっかりむし歯を予防してください。
(むし歯のある人は、安定期に治療をすませてください)
2.大切なカルシウムを十分にとってください。
3.食事はよくかんで、バランスのよいメニューを摂ってください。
4.ストレスは上手に解消してください。
5.むし歯菌の量を歯科医院でチェックし、減らしてください。

赤ちゃんの歯は未完成で生えてきます。

赤ちゃんの歯は完成する前に生えてきて、口の中で時間をかけて成熟していく器官です。
特に乳歯のエナメル質は薄く、生えてきたばかりの状態ではとても弱い組織です。
むし歯になりにくい丈夫な歯を育てるには、この時期のケアがとっても大切になります。
しっかりとした歯に成長するまでには、だ液に含まれるミネラルをたっぷりと取り込むことが必要です。
歯の表面の汚れていると、この働きを妨げてしまいます。
だから歯磨きがとっても大切なのです。

乳歯の健康が、永久歯の未来を左右します。

乳歯の歯並びと永久歯の歯並び。
乳歯は20本ですが、永久歯は28本あり
美しい歯並びのためには、あごの骨が十分に発育することが必要です。

乳歯と永久歯の芽は、妊娠6~14週頃から作られ
妊娠4ヵ月で乳歯、生後3ヵ月で永久歯の石灰化が始まり、エナメル質が作られます。
乳歯と永久歯は子どもの顎の中で成長しながら、それぞれの出番を待っています。
永久歯のことも考えながら、乳歯を大切にしたいものです。

「そのうち生え変わるから」と、乳歯のむし歯を放っておくのは禁物です。
乳歯の根を道しるべに生えてくる永久歯が乳歯を異物と認識して別の場所に
出ようとしたり、周りの永久歯が傾いてきたりと、歯並びやかみ合わせのトラブルの
原因になります。

■乳歯にむし歯が多い子どもは、よく噛むことができないため、
あごが十分に成長しません。
当然、永久歯の歯並びが悪くなり、歯磨きがしにくい状態になります。
こうして永久歯も、むし歯になりやすくなるのです。