2016年4月1日

子どもの歯並びについて知っておきたいこと

最近の子どもは、軟らかい食べ物ばかり食べたり、よく噛まずに飲み込むような食べ方ばかりしており、顎の骨が十分に発達していない子が多いようです。

その結果、歯並びや噛み合わせが悪くなることがあるため、「矯正治療を受けた方がいいのでは」と心配になるご家族の方も多いのではないでしょうか。

歯は、舌と口の周りの筋肉に押され、その中央に位置するように並んでいますが、子どもの歯並びは、それらに大きく影響されます。
口周りの癖などで異常な力が歯にかかり続けると、その力に押されて顎の形が変わり、歯並びが悪くなるのです。

以下のような口周りの癖を治したり、正しい呼吸法や飲み込み方を習得することで、口の正常な機能を回復できます。
それによって歯並びもきれいに整うのです。
1.指しゃぶりの癖があり、出っ歯になる
2.口呼吸する癖があり、出っ歯になる
3.下唇を噛む癖があり、出っ歯になる
4.舌を出す癖があり、開咬になる
5.物を噛む癖があり、前歯がずれる
6.硬いものを噛まないため、歯がデコボコになる
7.頬杖をつく癖があり、噛み合わせが悪くなる
など

大人になってから癖を治すことはとても困難です。
子どものうちに口周りの癖を治し、正しい呼吸法や飲み込み方などをトレーニングしておくことは、将来健康な身体を維持することにもつながります。

「ある程度歯が生え揃ってからでないと矯正治療を受けられない」と思われているご家族の方もいらっしゃるようですが、早めに治すことで、大人になってから治療を受けるよりも負担を減らすことができます。

また、子どもの歯は大人よりも動くスピードが速く、大人ほど時間をかけずに治療できるため、費用についても、大人の1/3~1/2程度ですむことが多くなります。

子どものときに矯正治療を始めることによって、将来安定した噛み合わせを維持することができるので、まずはお子さまのお口の中に関心を持つことから始めましょう。
そして、何か心配なことがありましたら、お気軽にご相談ください。