2017年3月23日

虫歯の治療について:銀歯のメリット・デメリット

昔は虫歯治療と言えば銀歯でしたが
今は、銀歯に見た目以外の多くのデメリットがあり、
セラミックに付け替えを勧める歯科医が増えています。
今回は銀歯セラミックのデメリット・メリットについて整理しご紹介します。

【銀歯のメリット】
1.銀歯は保険で入れられるので、保険外の治療と比べ安く治療することが出来ます。

2.銀歯は金属のため、プラスチックやセラミックの詰め物と違って壊れることがほとんどないです。

【銀歯のデメリット】
1.銀歯の下で虫歯になりやすいです。
銀歯と歯をセメントでつけてくっつけているのですが、セメントは徐々に溶け出していくので隙間ができます。そこに細菌が入り込み、虫歯が再発します。

2.見た目が目立ちます。
白い歯が並ぶ中に銀歯があるとで話しているときに、大きな口を空けられないという方も少なくないです。

3.金属アレルギーの心配があります。
今まで大丈夫でも、突然アレルギーになることもあります。
銀歯の金属イオンが唾液に溶け出し、唾液と一緒に飲み続けることで体内に蓄積されていき、アレルギー反応を引き落こす可能性があります。

4.歯茎が黒くなる。
銀歯を入れると金属の成分が溶け出して、黒くなる可能性があります。

【セラミックのメリット】
1.セラミックの1番のメリットは、高い審美性です。
見た目が本物のようにきれいです。自分の歯の色と合わせることできますし、劣化もほとんどせず、変色することもないです。

2.銀歯と違ってセラミックの接着は歯とほぼ一体化するため、隙間が出来、そこから細菌が入って虫歯になったり外れたりすることはほぼないのです。

【セラミックのデメリット】
1.金属の被せ物に比べると割れたりする可能性があります。
奥歯に厚みが十分でないセラミックが入っていたり、強い衝撃が加わると、
まれに欠けたり割れたりすることがあります。

2.銀歯と比べると歯を削る量が多いということです。
金属のクラウンは比較的薄く製作できるので、セラミックに比べると歯を削る量が少ないです。
セラミックは、ある程度の厚みがないと十分な強度が得られないため、その分多く歯を削らなくてはなりません。

3.保険外のため費用が高額になります。
費用の点でのデメリットもあります。保険がきかない素材ですので、価格が高くなります。

銀歯を白い詰め物・かぶせ物に変える場合は3つの素材があります
コンポジットレジン
材料:すべてプラスチック

ハイブリットセラミック
材料:プラスチックと陶器

セラミック
材料:すべて陶器

※コンポジットレジンは、保険診療で白い歯にできます。
ただし、強度が弱いので奥歯の被せもには使用できませんし、時間が経つと変色してしまうこともありますので奥歯でない小さな虫歯であればお勧めできます。

まとめ
詰め物や、被せ物の材質を決める時、『値段』『見た目』を真っ先に考えてしまいますが、それよりも、詰め物の下にできる虫歯や、金属アレルギーのリスクについてもしっかり考えて最適な治療を選んでください。