2015年11月25日

歯ブラシの選び方に迷っている人へ!知っておきたい5つのポイント

歯ブラシの選び方に迷っていませんか?
しっかり選んだつもりの歯ブラシでも、自分に合っていなければ
逆効果になってしまいます。

歯や口の中を健康な状態に保つためには、歯ブラシを正しく選ぶことが大切です。
そこで歯ブラシ選びの重要性や選び方のポイントをご紹介しましょう!

1、正しい歯ブラシを選ぶことの重要性
歯ブラシを選ぶとき、どんなことを基準にしていますか?

多くの人はかたさやサイズで選んでいるようですが、色やデザインで、
値段で選ぶという人も少なくないでしょう

毎日使う歯ブラシは、自分に合ったものを選ぶことが何よりも大切です。
合っていない歯ブラシで歯磨きを続けると、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。

間違った歯ブラシの選び方によるトラブルを知り、歯ブラシ選びの重要性を感じて下さい。

1-1.磨き残しができる
口腔内や歯の状態、口の歯の大きさによってその人に最適な歯ブラシは異なります。
自分に合っていない歯ブラシを使用していると、磨き残しができるのです。
全体を磨くマルチな歯ブラシだけではなく、歯と歯のすき間用歯ブラシ、奥歯用歯ブラシなど幾つか用意するのもよいでしょう

1-2. 歯ぐきを痛める

磨いた実感が得られるからと、硬い歯ブラシでゴシゴシと磨く人がいますが、歯ぐきを痛める原因になります。

歯ぐきが弱っている状態の人が、硬い歯ブラシで強く磨くとたくさんの傷がついてしまうのです。
また長年強いゴシゴシ磨きを続けることによって、歯のエナメル質が傷つき知覚過敏も引き起こしてしまいます。

1-3. 歯周病の原因になる

自分に合っていない歯ブラシを使っていると、プラーク(歯垢=細菌のかたまり)を落とすことができず、歯周病の原因になります。
歯磨きは自宅でできる唯一の歯周病予防なので、正しい歯ブラシ選びはとても大切なことなのです。

2.怖い歯周病は歯磨きで予防

2-1.プラークが引き起こす歯周病

口の中には常に300~500種類ほどの細菌が住んでいるのですが、歯磨きが十分でないとそれらの細菌が歯の表面に付きプラーク(歯垢)となります。

歯周病は、このプラーク内の細菌が増殖して歯肉周辺に炎症を起こし、最終的には歯を支える骨も溶かしてしまう怖い病気です。

プラークは細菌を増殖するだけではなく放置すると石灰化して、歯磨きでは落とせない歯石となってしまいます。

歯周病は出血や口臭などを引き起こし、最終的には歯が抜け落ちてしまうだけではなく全身に影響を及ぼすので予防・治療が大切です。

2-2.歯周病が引き起こす病気

最近の研究結果では、歯周病細菌は全身の疾患と関係があることがわかってきました。

糖尿病

歯周病の炎症が血糖をコントロールするホルモン・インスリンの機能を低下し、糖尿病を悪化させます。

冠動脈心疾患

歯周病の炎症は動脈硬化を進ませたり、歯周病菌が心臓に運ばれ細菌性心内膜症になる恐れもあるのです。

肺炎

食べ物や飲み物が誤って気管支に入った時、一緒に歯周病菌が気管支から肺に侵入し肺炎を引き起こすこともあります。

早期低体重児出産

母親が歯周病をわずらっていると、血液中に入った歯周病菌が胎盤を刺激し、胎児の成長を妨げることも判明しているのです。

2-3.歯磨きで歯周病を防ぐ!

歯周病を予防・改善するためには自分に合った歯ブラシを選び、毎日毎食後の歯ブラシを行うことが大切です。

また、定期的に歯科医で歯石を除去するスケーリングを受けるようにしましょう。

3.自分に合った歯ブラシの選び方

虫歯や歯周病を予防するためには、毎日のていねいな歯磨きが欠かせません!
その歯磨きの主役になるのが歯ブラシなのですが、どのような基準で選べばよいのでしょうか?

ブラシの大きさや形状、硬さなどの選び方をご紹介しましょう。

3-1.虫歯予防のための歯ブラシ

虫歯予防や、現在虫歯でお悩みの人は以下のような歯ブラシで、プラークをしっかりと除去することが大切です。

毛の硬さは「ふつう」

歯ブラシの硬さは「ふつう」が最適でしょう。硬過ぎるものは歯ぐきやエナメル質を痛め、やわらかく細すぎるものはプラークをしっかりと落とせません。

歯ブラシのヘッドは「小さめ」

手前やサイドは磨きやすいのですが、奥歯は届きにくいのでヘッドが小さい歯ブラシがおすすめです。

毛先は「まっすぐ」

ギザギザの山型や毛先が細くなっているものがありますが、歯と歯の間に上手にフィットさせることは難しく、
磨き残しを作ってしまいます。毛先はまっすぐに整っているものを選びましょう。

柄は「まっすぐ」

ストレートな柄でシンプルなもののほうが持ちやすく細かく磨きやすいのでおすすめです。

3-2.歯周病の予防や改善のための歯ブラシ

歯肉炎や歯周病が原因で歯磨きの時に痛みを感じると、つい磨くのがおっくうになってしまうかもしれませんが、プラークを放置するとますます悪化するので気をつけましょう。以下のような歯ブラシを使ってください。

毛の硬さは「やわらかめ」

歯茎の腫れや出血、歯の根が出ていてしみる場合は、ソフトタッチのやわらかい歯ブラシにしてください。

毛先は「細め」

歯周病の人は歯周ポケット(歯と歯ぐきのすきま)が広くなっていて歯垢がたまりやすい状態なので、毛先は細めのものを選びましょう。

※虫歯予防、歯周病対策のどちらも素材はナイロン製がおすすめです。
動物製のブラシは吸水性が高いので乾燥に時間がかかってしまいます。

3-3.歯磨きが苦手な人に最適な電動歯ブラシ

じっくりと歯を磨いている時間がない、自分では上手に磨けないという人におすすめなのが電動歯ブラシです。

電動歯ブラシは大きく分けると3種類あります。

電動歯ブラシ

ブラシの振動でプラークを除去する歯ブラシです。丸いヘッドが回転するタイプ、手磨きの歯ブラシを高速にした往復タイプがあり、ブラシが複雑に動くものほど価格は高くなります。

音波ブラシ

音波の出ている電動歯ブラシのことで、高速の水流を作り、やや深い部分のプラークまで除去するので細菌を破壊することも可能でしょう。

超音波歯ブラシ

3種類のなかで一番プラークを除去できるのが超音波電動歯ブラシです。ヘッドから超音波が発生し、他の電動歯ブラシでは除去できない粘度の高い細菌まできれいに除去するので、歯周病の改善にもなります。

※電動歯ブラシの効果を期待するなら、安価なものはおすすめできません。
手磨きでは落としきれない細菌を落とし、最もプラーク除去率の高い超音波電動歯ブラシがベストでしょう。

4.これも大切!歯磨き粉の選び方

歯磨き粉は主成分により「化粧品(ハミガキ類)」と「医薬部外品(薬用ハミガキ類)に分かれます。

化粧品(ハミガキ類)の主成分

研磨剤・湿潤剤・発砲剤・香味剤

医学部外品(薬用ハミガキ類)の主成分

化粧品(ハミガキ類)の主成分+効果・効能が認められた有効成分

薬用歯磨き粉を選ぶ時には、自分の口や歯の状態にあった有効成分が配合された製品を選びましょう。

有効成分の例
・歯垢の除去…デキストラナーゼ(酵素)
・虫歯予防…モノフルオロリン酸(フッ素)・フッ化ナトリウム
・歯肉炎・歯周病の予防…トラネキサム酸・オウバクエキス・グリチルリチン酸ジカリウム・塩化ナトリウムほか
・歯周病や口臭・虫歯の予防…イソプロピルメチルフェノール・塩化セチルピリジニウム・トリクロサンほか
・知覚過敏防止…硝酸カリウム・乳酸アルミニウム
・タバコのヤニの除去…ポリエチレングリコール
・タバコのヤニの除去、歯石の抑制…ポリリン酸ナトリウム

※歯磨き粉の量は、1~2センチを目安に使用するようにしましょう!

5. 歯ブラシの交換時期とは?

歯ブラシの毛先が開いてきたら、交換のサインです。

1カ月に1度は交換することを目安にしてください。

毛先が開いていなくても、長期間使用していると毛先の弾力が衰えプラークを除去するパワーが落ちるので、必ず交換するようにしましょう!

まとめ

いかがでしたか?

虫歯や歯周病を予防・改善するため、自宅での歯磨きはとても大切です。

そのための歯ブラシ選びの5つのポイントをご紹介しました。

1.正しい歯ブラシを選ぶことの重要性
2.怖い歯周病は歯磨きで予防
3.自分に合った歯ブラシの選び方
4.これも重要!歯磨き粉の選び方
5.歯ブラシの交換時期とは?

上記のことを参考に、あなたの1本を選んでください。

自分の歯やお口の状態にぴったり合った歯ブラシで、効果のあがるオーラルケアを始めましょう!

次回のブログでは歯ブラシのご紹介を致します。