ふだん私たちは唾液の存在を特に意識せずにすごしています。
ところが、口の中の唾液が減ると、困ったことが起きてきます。
唾液はさまざまな役割を担っているからです。
もし、下記のような項目に当てはまっていると注意が必要です。
・笑うと前歯にくちびるが引っ付く。
・夜中にのどが渇いて目が覚める。
・口内炎ができやすい。
・合っていた入れ歯落ちやすくなった。
・お茶がないと飲み込みにくい。
・口臭が強くなった。
・むし歯が急に増えた。
・酸っぱいものがしみる。味覚が変わった。
私たちが暮らしていくうえで、なくてはならない唾液は
耳・あご・舌の下に3大唾液腺があり、おもにそこから分泌され
たえず口の中をうるおしています。
健康な成人で、1日にだいたい1リットル〜1.5リットルも出ています。
食事をする時にたっぷり出るだけでなく、たえず口の中を
うるおしていて、私たちはそれを無意識にコクッコクッと飲み込みながら
生活しています。
この唾液が減ってしまう要因は、いろいろあって、一概には言えないのですが
加齢による生理的な変化や、口の周りの筋肉の運動不足、
飲んでいる持病の薬の副作用などのために口が乾いてくるかたが
少なからずおられます。
食事はよく噛んで食べたり、歯磨きはじっくりと丁寧に行ったり、
唾液の分泌を促進させるエクササイズを行ったり
ちょっとした工夫でうるおいはアップします。
また「病気ではないから」とつい我慢しがちですが、歯や粘膜のトラブルの
リスクになります。口がパサパサするなと思ったら、まずは
歯科医院にご相談ください。
大切な歯と粘膜を一緒に守っていきましょう。